ステッカー作りのことはじめ

ステッカーの素材を選ぶ

僕が属しているサッカーチームでステッカーを作ろうという話になって、周りのみなさんより印刷の知識がある僕に製作までの過程を仕切ってくれと依頼されました。僕も何の断る理由もないしお世話になっている先輩からの申し出だから是非と思って仕切らせてもらうことにしました。とはいえ前の会社では主にオフセット印刷という印刷の方法をやっていたので、シールとかステッカーなどは下請けを使って印刷していました。前のブログに書いたようにシールもステッカーも同じような意味で使っていたけどそれぞれ違う意味だということをステッカー専門の業者のサイトを見て気づきました。そこでチームのみなさんを一度集めてシールとステッカーのどちらを作りたいのか、素材をどうするのかを決めるために聞いてみることにしました。するとみなさんは車に貼りたいという声が圧倒的でした。そうなると屋外用途だからステッカーになりますね。ステッカーというものはこれで、シールの場合はこれですよとほとんどそのステッカー業者のサイトの文章を受け売りしていました(笑)。チームのみなさんは「ああそうなのか」と僕のことを先生を見る様な目つきで見ていましたが本当はシールやステッカーのことはあまり詳しくないんですね。でも僕も知ったような口ぶりでみんなに説明していました。

シルク印刷について

チームのミーティングはさらに続いています。この場でできるだけ多くのことを煮詰めていかないと後でまとまりが悪くなってしまいますのでゆっくりとでも多少急ぎながら話を進めていきます。そのまえにシルク印刷というものをもっと詳しく教えて欲しいとある同僚から言われたので細かく説明していました。シルク印刷というのはシルク(絹)でできた網目状の版を使って印刷する方式で、スクリーン印刷とも言われています。スクリーンの上にインクを盛ってそれをヘラみたいなスキージーというものでスクリーンを擦りつけていきます。するとインクはスクリーンの網目を通りぬけて印刷されるという仕組みです。この時にデザインを印刷しない部分はインクが通りぬけできないように乳剤というものでスクリーンを覆ってしまいます。こうすることで印刷したいデザイン部分だけがインクを通りぬけられて、印刷したい物に印刷することができます。さっきも言ったけど今は絹を使わずにナイロンとかテトロンという素材を使って版を作ることがおおいから、単にスクリーン印刷って呼ぶことも多いよ。こんなふうに同僚へ説明しました。すると同僚は「良く分かったよ」と満足気に僕のことを見ていました。シルク印刷って結構専門的な印刷だから分かる人にはわかるけど、分からない人に説明するのってたいへんだなと思いました。でも実はシルク印刷スクリーン印刷とはっていうところのサイトの受け売りしてました。この間ステッカー屋さんのサイトを見て勉強しましたからね。

色数や印刷方式をどうするのか?

僕のチームのステッカー作成ミーティングはまだ続きます。前回で屋外でも大丈夫で車に貼ることができるステッカーを作るということできまりました。そして今度はステッカーの素材をどうするかということです。素材というと通常は塩ビ(塩化ビニール)の素材に印刷ますが、その前にフルカラーなのかそうでない1色、2色の印刷なのかを決めなければいけませんね。いわゆる色数をどうするかということです。でもこれは本当はデザインが先に決まってなければいけないことですが、逆のパターンもあって、色数にあわせてデザインを決めることもあります。今回は先に色数を決めさせてもらうことにします。みなさんに聞いてみるとこちらは意見が割れてフルカラーステッカーがいい人と1色のシンプルなのがいいとか3色ぐらいは使ってお洒落にしたいとか色んな意見がでています。一応僕が仕切っていますので全体の方向性を考えながら2色か3色程度のものを作って行こうということで意見をまとめさせてもらいました。色数が2色や3色ならインクの発色のいいシルク印刷という方法がいいですね。みなさんはシルク印刷なんて初めて聞くことばみたいで口をポカンとしていました。詳しく専門用語を並べたところでどうせ分からないかと思いましたので昔年賀状とかを自分でプリントするときに使ったプリント○っこみたいのですよ。というと半分くらい分かってもらえました。もっと上の世代の先輩にはもっと昔のガリ版みたいのですよと言ったら大きくうなずいてました(笑)こっちの方が分かりやすかったみたいです。